取り扱い

器と暮らす

日々の使用

これらは飾るためではなく、使うための器です。炻器は高温で焼き締め、実用の釉薬は安定していて食品にも安全です。日々のお茶やコーヒー、食べものが器を傷めることはありません。毎日使われている湯呑は、作られた目的をそのまま果たしています。

洗い方

ぬるま湯と普通の食器用洗剤による手洗いが最もやさしく、数秒で済みます。焼き締まった炻器は食洗機にも耐えますが、機械にくり返しかけることは手仕事の器にとって荒い扱いです。欠けの多くは水ではなく、他の食器とぶつかることで起こります。研磨剤入りの洗剤や金属たわしは避けてください。

熱、冷え、急激な温度変化

手作りでも工業製品でも、陶磁器の唯一の本当の敵は急な温度変化です。冷え切った器に熱湯を注いだり、冷蔵庫から出してすぐ熱いオーブンに入れたりしないでください。直火やコンロでの使用は想定していません。実用の釉薬をかけた器であれば、電子レンジはおおむね問題ありません。

貫入のある釉

貫入の器は、釉のなかに意図した細かい線の網を持っています。長く使ううちに、お茶やコーヒーがその線を少しずつ濃くしていきます。これは意図されたことで、日本の伝統ではこの育ちこそ、器があなたとの時間を記録している姿です。

無釉の高台

底の土の輪は必要があって無釉のままです。焼成のあいだ器が立っていた場所だからです。仕上げに磨いてありますが、大切な家具の上では布や敷物をお使いになるのが無難です。素地の炻器は多くの木の塗装より硬いためです。